MENU
PCサイトを表示
シェアブックス スタッフが送るたわいもない日記
  • 2010.11.27 晴れ

    垂直の記憶

いよいよ冬突入ですね。
買取に行ったさいに、お客様から「店舗はあるんですか?」とよく聞かれますが、
シェアブックスは事務所兼倉庫といった形態をとっているので、店舗はありません。
店舗を持たない事によって、家賃や人件費・その他のコストを大きく抑える事が出来ます。
その抑えた分を買取額に回す事が出来るため、高価買取が可能となっています。
12月は年末キャンペーンをやろうと思いますので、本・DVD・CD・ゲームソフト等を
是非シェアブックスにお売り下さい!

最近読んで面白かった本を紹介します。
≪垂直の記憶―岩と雪の7章  山野井 泰史≫
山野井氏は生と死が隣り合わせの世界で、自分の限界を追い求め、
己の肉体だけを頼りに単独無酸素で世界の山々へ登り偉業を成し遂げてきた、
世界的に有名な孤高のクライマーです。
この本は山野井さんの情熱が伝わってきて、どの章を読んでも面白いのですが、
その中でも僕の心に壮絶に響いた、ギャチュンカン北壁生還の章を。

ギャチュンカン(中国・ネパール国境にそびえるヒマラヤの難峰)を妙子夫人と共に
無酸素でアタックする事に。
傾斜60度程の雪壁(時々岩壁混じりの垂直な箇所もある)ルートをほぼノーザイルで登っていく。
妙子夫人は途中で体調不良のため登頂をあきらめるが、山野井氏は登頂に見事成功する。
だが不穏な雲行きを感じ直ちに下山。妙子夫人と合流して下降するも天候が悪化し、
気温零下30度という標高7200メートルの氷壁でビバークする。
翌日、下降途中で妙子夫人が雪崩に流され、頭部右側と右肩、右ひじなどを強打、
頭部には出血もみられる。左手袋を雪崩の墜落中に失い、左手は瞬時に白色になったという。
山野井氏は妙子夫人を救出しようとするが、雪崩で目が傷つき視力が減退しており、
ピトンをうまく打てないため、手袋を外し凍傷覚悟の手探りで下降していく。
妙子夫人とやっとの思いで合流するが、2人共視力が減退し、手足は凍傷にかかり、
食糧・登攀具もない状態で生死を彷徨うことに。
夫婦共に瀕死の状態だったが、お互いを励ましあいながら必死の思いで下降する。
夫婦の絆・精神力が実を結び、下降開始から5日目に奇跡的に生還する。
登攀開始からは既に9日間が経過していた。まさに死との紙一重の生還。
山野井氏と妙子夫人はこの登攀で手足ほとんどの指を凍傷で失う事に。
それでも「楽しい登山でした」と言い放つ山野井氏に僕は「本物」を感じました。
普段は奥多摩で素朴な生活をしており、指を失った今でも夫婦でクライミングを続けているようです。
ドキュメンタリー等の映像を見ても二人共温和でいつも笑顔なので、とても好感が持てます。
この本面白いです。是非一読を。

怖さを忘れて鈍感になる事はきわめて危険。

はたして人は大きな夢を現実にした瞬間が一番幸せと言えるだろうか。
 僕は上に向かって前進している時が一番幸せのような気がしてならない。
】 by山野井 泰史


\'そら\'
初登場 青空(そら)

    
\'そら\'
生後2ヶ月 かわいーね。パパには似るなよ。
PCサイトを表示
電話 0120-316-314(フリーダイヤル)
電話受付:年中無休 [ 10:00 - 19:00 ]
通信中です...しばらくお待ち下さい